蜀犬 日に吠ゆ

2014-07-22

[][][]大いなる章を読む(その27) 01:23 はてなブックマーク - 大いなる章を読む(その27) - 蜀犬 日に吠ゆ

第三 大いなる章

六、サビヤ

五一三 サビヤがいった、「(修行僧)とは何ものを得た人のことをいうのですか? 何によって(温和な人)となるのですか? どのようにしたならば、(自己を制した人)とよばれるのですか? どうして(目ざめた人)(ブッダ)と呼ばれるのですか? 先生! おたずねしますが、わたくしに説明してください。」

五一四 師は答えた、「サビヤよ、みzから道を修して完全な安らぎに達し、疑いを超え、生存と衰滅を捨て、(清らかな行いに)安立して、迷いの世の再生を滅ぼしつくした人、――かれが(修行僧)である。

五一五 あらゆることがらに関して平静であり、こころを落ち着け、全世界のうちで何ものをも害(そこな)うことなく、流れをわたり、濁りなく、情欲の昂(たか)まり増すことのない(道の人)、――かれは(温和な人)である。

五一六 全世界のうちで内面的にも外面的にも諸々の感官を修養し、この世とかの世とを厭(いと)い離れ、身を修めて死ぬ時の到来を願っている人、――かれは(自己を制した人)である。

五一七 あらゆる宇宙時期と輪廻と(生ある者の)生と死を二つながら思惟弁別(しいべんべつ)して、塵を離れ、汚れなく、清らかで、生を滅ぼしつくすに至った人、――かれを(目ざめた人)(ブッダ)という。」

中村元『ブッダのことば』岩波文庫
ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫)

ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫)