蜀犬 日に吠ゆ

2014-11-15

正法眼蔵随聞記第一

 侍者 懐奘 編

一 一日示して云く、続高僧伝の中に、或禅師の会下に一僧あり。金像の仏と亦仏舎利とをあがめ用ひて、衆寮等にありても常に焼香礼拝し、恭敬供養しき。

二 亦云く、戒行持斎を守護すべければとて、強て宗として是を修行に立て、是によりて得道すべしと思ふも、亦これ非なり。

三 有時示して云く、仏照禅師の会下に一僧ありて、病患のとき肉食を思う。

四 一日示して云く、人其家に生れ其道に入らば、先づ其家業を修すべしと、知べきなり。

五 示して云く、広学博覧はかなふべからざることなり。

六 或時奘問て云く、如何是不昧因果底道理。

七 夜話に云く、悪口を以て僧を呵嘖し毀呰すること莫れ。

八 亦物語に云く、故鎌倉の右大将、始め兵衛佐にて有し時、内裡の辺に一日はれの会に出仕の時、一人の不当人ありき。

九 夜話に云く、昔魯仲連と云ふ将軍ありき。

十 法談の次に示して云く、設使我は道理を以て云ふに、人はひがみて僻事を云を、理を攻て云ひ勝つはあしきなり。

十一 示して云く、無常迅速なり。

十二

十三