蜀犬 日に吠ゆ

2015-03-28

[][] 近づくためには、近づかなければならない 19:09 はてなブックマーク -  近づくためには、近づかなければならない - 蜀犬 日に吠ゆ

三月二十八日

 「世間には、あまりにも頑固に、あまりにも一途に未来にばかり望みをかけている人がいる――決してやって来もしない未来に。」(レッキー)

 これは全くその通りである。われわれは将来の心配や計画の苦心をすっかりやめてもよろしい。もっともつねにその前提として、われわれが正しい、真直ぐな道にあって、いまさらそれを探す必要もなく、ただそれを進めばよいという状態でなくてはならない。創世記一七の一*1にいわれていることも、これである。

ヒルティ著 草間平作・大和邦太郎訳『眠られぬ夜のために』第一部 岩波文庫

 やってくる未来は、私にとって望ましくない物であるのが普通なのです。未来に望みをかけるなら、進んでいかなければならない。

 遠くに青々と眺められる山の連なりのように、遙かな未来は美しく見えます。しかし道のりは遠く、近づくにつれて山の現実が私の前に立ちふさがり、私は進むことをためらいだす。

眠られぬ夜のために〈第1部〉 (岩波文庫)

眠られぬ夜のために〈第1部〉 (岩波文庫)

*1:「わたしは全能の神である。あなたはわたしの前に歩み、まったきものであれ。」