2015-02-22
■ [筆記][武侠][漫画][田中芳樹]荒川弘『アルスラーン戦記』講談社 
田中先生が執筆を再会したとの報道も聞きましたので、これを機会に読んでみようかと思いました。
しかし、まず漫画から。

- 作者: 荒川弘,田中芳樹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/04/09
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- 作者: 荒川弘,田中芳樹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/05/09
- メディア: コミック
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- 作者: 荒川弘,田中芳樹
- 出版社/メーカー: 講談社
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買いに行ったら講談社の棚になくて店員さんに聞いたら思いっきり平積み台にあって、、、お手数とらせてごめんなさいとしか言いようがありません。
おもしろい。もちろんおもしろくて当たり前の人気シリーズなのですけれども、小説のほうも楽しみにしたいです。
でも先に積んである『銀河英雄伝説』を何とかしなければならないかも。

- 作者: 田中芳樹,星野之宣
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2007/02/21
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『蘭陵王』は半分くらいまで読んで止まっています。

- 作者: 田中芳樹
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2012/03/09
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よーするに漫画で出してくれって話なのかも。
それでちょっとおもしろかったのが、漫画版アルスラーン戦記の裏表紙って、バーコードがないのですね。すみっこにISBNが記載してあるだけ。どういうことかというと、普通書店で行われるビニールパック(シュリンク)が、おそらく版元段階でなされて、そこにバーコードのシールが貼ってあるわけですよ。
写真は、右がシュリンクを外した1巻、左が外していない2巻。
書籍の装幀にバーコードを印刷する技術が導入されたとき、あちこちで疑問の声はありました。デザインを崩すと。バーコード領域のことを考えて装幀するのか、関係なしにあとからさしこむのか。出版社にとってもメリットとデメリットのバランスで悩みどころだったのではないでしょうかね。
こういうふうにシュリンクにシールを貼る形は他の書籍でなされているのかわかりませんが、いろいろな試みが続けられているのだなあ、と感じました。
2014-08-04
■ [筆記][武侠][唐宋]天書の座次(その3)地煞星 第七十一回『水滸伝』中 平凡社 
第七十一回 忠義堂に 石碣文を受け 梁山泊に 英雄座次に排(なら)ぶ
何道士はいった。
「この碑の表にはずっとあなたがたのお名前が彫ってあります。片側には、
替天行道
の四字、もう一方の側には、
忠義双善
の四字があって、上段はみな南北二斗の星の名、その下があなた方の号になっております。おさしつかえなければ、はじめから一つ一つ読んでさしあげましょう」
(略)宋江は聖手書生の蕭譲(しょうじょう)を呼び、黄色い紙(黄は高貴の色)にうつしとらせた。何道士は、
「表には天書三十六行があって、いずれもこれは天罡星(てんごうせい)です。裏にも天書七十二行があって、これはみな地煞星(ちさつせい)です。その下にはあなたがたのお名前がつけたしてございます」
といい、ややしばらく見つめていたが、やがて蕭譲にはじめからおわりまでずっと書き取らせていった。
駒田信二『水滸伝』中 中国古典文学全集11 平凡社
例によって例の如く、ここからは引用ではありません。
碑の裏に書いてあった地煞星七十二人は、
駒田信二『水滸伝』中 中国古典文学全集11 平凡社
地魁星 ちかいせい 神機軍師 朱武 地煞星 ちさつせい 鎮三山 黄信 地勇星 ちゆうせい 病尉遅 びょううっち 孫立 地傑星 ちけつせい 醜郡馬 しゅうぐんば 宣賛 地雄星 ちゆうせい 井木犴 せいぼくかん 郝思文 かくしぶん 地威星 ちいせい 百勝将 韓滔 地英星 ちえいせい 天目将 彭玘 ほうき 地奇星 ちきせい 聖水将 単廷珪 たんていけい 地猛星 ちもうせい 神火将 魏定国 地文星 ちぶんせい 聖手書生 せいしゅしょせい 蕭譲 しょうじょう 地正星 ちせいせい 鉄面孔目 てつめんこうもく 裴宣 はいせん 地闊星 ちかつせい 摩雲金翅 まうんきんし 欧鵬 地闘星 ちとうせい 火眼狻猊 かがんしゅんげい 鄧飛 地強星 ちきょうせい 錦毛虎 きんもうこ 燕順 地暗星 ちあんせい 錦豹子 きんひょうし 楊林 地軸星 ちじくせい 轟天雷 凌振 地会星 ちかいせい 神算子 蒋敬 地佐星 ちさせい 小温侯 呂方 地裕星 ちゆうせい 賽仁貴 郭盛 地霊星 ちれいせい 神医 安道全 地獣星 ちじゅうせい 紫髯伯 皇甫端 地微星 ちびせい 矮脚虎 王英 地急星 ちきゅうせい 一丈青 扈三娘 地暴星 ちぼうせい 喪門神 鮑旭 地然星 ちぜんせい 混世魔王 樊瑞 地好星 ちこうせい 毛頭星 孔明 地狂星 ちきょうせい 独火星 孔亮 地飛星 ちひせい 八臂那吒 はっぴなた 項充 地走星 ちそうせい 飛天大聖 李兗 りこん 地巧星 ちこうせい 玉臂匠 ぎょくひしょう 金大堅 地明星 ちめいせい 鉄笛仙 てってきせん 馬麟 地進星 ちしんせい 出洞蛟 童威 地退星 ちたいせい 翻江蜃 童猛 地満星 ちまんせい 玉旛竿 孟康 地遂星 ちすいせい 通臂猿 侯建 地周星 ちしゅうせい 跳澗虎 ちょうかんこ 陳達 地隠星 ちいんせい 白花蛇 はくかだ 楊春 地異星 ちいせい 白面郎君 はくめんろうくん 鄭天寿 地理星 ちりせい 九尾亀 きゅうびき 陶宗旺 地俊星 ちしゅんせい 鉄扇子 宋清 地楽星 ちらくせい 鉄叫子 てっきょうし 楽和 がくわ 地捷星 ちしょうせい 花項虎 龔旺 地速星 ちそくせい 中箭虎 丁得孫 地鎮星 ちちんせい 小遮攔 しょうしゃらん 穆春 地稽星 ちけいせい 操刀鬼 曹正 地魔星 ちませい 雲裏金剛 宋万 地妖星 ちようせい 摸着天 もちゃくてん 杜遷 地幽星 ちゆうせい 病大虫 薛永 地伏星 ちふくせい 金眼彪 施恩 地僻星 ちへきせい 打虎将 李忠 地空星 ちくうせい 小覇王 周通 地孤星 ちこせい 金銭豹子 湯隆 地全星 ちぜんせい 鬼瞼児 きけんじ 杜興 とこう 地短星 ちたんせい 出林竜 鄒淵 地角星 ちかくせい 独角竜 鄒潤 地囚星 ちしゅうせい 旱地忽律 かんちこつりつ 朱貴 地蔵星 ちぞうせい 笑面虎 朱富 しゅふう 地平星 ちへいせい 鉄臂膊 てっぴはく 蔡福 地損星 ちそんせい 一枝花 いっしか 蔡慶 地奴星 ちどせい 催命判官 李立 地察星 ちさつせい 青眼虎 李雲 地悪星 ちあくせい 没面目 ぼつめんもく 焦挺 地醜星 ちしゅうせい 石将軍 石勇 地数星 ちすうせい 小尉遅 しょううっち 孫新 地陰星 ちいんせい 母大虫 ぼたいちゅう 顧大嫂 地刑星 ちけいせい 菜園子 張青 地壮星 ちそうせい 母夜叉 孫二嬢 地劣星 ちれつせい 活閃婆 かっせんば 王定六 地健星 ちけんせい 険道神 けんどうしん 郁保四 地耗星 ちこうせい 白日鼠 はくじつそ 白勝 地賊星 ちぞくせい 鼓上皂 こじょうそう 時遷 地狗星 ちくせい 金毛犬 きんもうけん 段景住

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2014-08-03
■ [筆記][武侠][唐宋]天書の座次(その2)天罡星 第七十一回『水滸伝』中 平凡社 
第七十一回 忠義堂に 石碣文を受け 梁山泊に 英雄座次に排(なら)ぶ
何道士はいった。
「この碑の表にはずっとあなたがたのお名前が彫ってあります。片側には、
替天行道
の四字、もう一方の側には、
忠義双善
の四字があって、上段はみな南北二斗の星の名、その下があなた方の号になっております。おさしつかえなければ、はじめから一つ一つ読んでさしあげましょう」
(略)宋江は聖手書生の蕭譲(しょうじょう)を呼び、黄色い紙(黄は高貴の色)にうつしとらせた。何道士は、
「表には天書三十六行があって、いずれもこれは天罡星(てんごうせい)です。裏にも天書七十二行があって、これはみな地煞星(ちさつせい)です。その下にはあなたがたのお名前がつけたしてございます」
といい、ややしばらく見つめていたが、やがて蕭譲にはじめからおわりまでずっと書き取らせていった。
駒田信二『水滸伝』中 中国古典文学全集11 平凡社
例によって例の如く、ここからは引用ではありません。
駒田信二『水滸伝』中 中国古典文学全集11 平凡社
天魁星 てんかいせい 呼保義 宋江 天罡星 てんごうせい 玉麒麟 盧俊義 天機星 てんきせい 智多星 呉用 天間星 てんかんせい 入雲竜 にゅううんりょう 公孫勝 天勇星 てんゆうせい 大刀 関勝 天雄星 てんゆうせい 豹子頭 林冲 天猛星 てんもうせい 霹靂火 秦明 天威星 てんいせい 双鞭 呼延灼 天英星 てんえいせい 小李広 花栄 天貴星 てんきせい 小旋風 柴進 天富星 てんふうせい 撲天雕 はくてんちょう 李応 天満星 てんまんせい 美髯公 朱仝 天孤星 てんこせい 花和尚 魯智深 天傷星 てんしょうせい 行者 武松 天立星 てんりつせい 双鎗将 そうそうしょう 董平 天捷星 てんしょうせい 没羽箭 ぼつうせん 張清 天暗星 てんあんせい 青面獣 楊志 天裕星 てんゆうせい 金鎗手 徐寧 天空星 てんくうせい 急先鋒 索超 天速星 てんそくせい 神行太保 しんこうたいほう 戴宗 天異星 てんいせい 赤髪鬼 せきはつき 劉唐 天殺星 てんさつせい 黒旋風 李逵 天微星 てんびせい 九紋竜 史進 天究星 てんきゅうせい 没遮攔 ぼつしゃらん 穆弘 天退星 てんたいせい 挿翅虎 そうしこ 雷横 天寿星 てんじゅせい 混江竜 李俊 天剣星 てんけんせい 立地太歳 りっちたいさい 阮小二 天平星 てんへいせい 船火児 せんかじ 張横 天罪星 てんざいせい 短命二郎 阮小五 天損星 てんそんせい 浪裏白跳 ろうりはくちょう 張順 天敗星 てんはいせい 活閻羅 かつえんら 阮小七 天牢星 てんろうせい 病関索 楊雄 天慧星 てんけいせい 拚命三郎 へんめいさんろう 石秀 天暴星 てんぼうせい 両頭蛇 りょうとうだ 解珍 天哭星 てんこくせい 双尾蝎 そうびかつ 解宝 天巧星 てんこうせい 浪子 燕青

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2014-08-02
■ [筆記][武侠][唐宋]天書の座次 第七十一回『水滸伝』中 平凡社 
百八人の将星がそろったところで、座次があらわれます。
第七十一回 忠義堂に 石碣文を受け 梁山泊に 英雄座次に排(なら)ぶ
さて宋公明は、(略)山寨にひきあげて大小の頭領をかぞえてみると、あわせて一百八人に達しているので、心中大いによろこび、一同に向かっていうには、
「わたしは、江州を騒がせて山に上ってよりこのかた、いろいろと英雄なるみなさんの助けを得、頭(かしら)としておし立てられてきたが、こんにち、あわせて一百八人の頭領が集まるに至ったことはまことによろこばしいしだいです。晁蓋兄貴が亡くなられてから、兵をひきいて山を下るたびに、いつも事なきを得てきたのは、ひとえに上天の加護によるものであって、人の力ではない。(略)いまここに一百八人が集まったということは、まことに古今まれに見ることといわねばならぬ。これまでのいくさで、多くの人々を殺してきたが、まだその供養もしていないので、わたしは、羅天大醮(らてんたいしょう)(星祭り)を営んで、天地神明の加護のご恩におこたえし、一つには兄弟一同の心身の安楽を祈り、二つには朝廷よりはやく恩赦が下って大罪がゆるされ、みなが身を捨て力をつくして、尽忠報国、死してのちやまんことを願い、三つには晁天王がはやく天界に再生されて、幾世までも久しくお会いできるように祈るとともに、横死したもの、惨死したもの、火に焼かれたもの、水におぼれたもの、すべて罪なくして命を失った人たちの霊を安んぜしめたいと思うのです。」
駒田信二『水滸伝』中 中国古典文学全集11 平凡社
第七十一回 忠義堂に 石碣文を受け 梁山泊に 英雄座次に排(なら)ぶ
かくて話がきまり、四月十五日から七日七夜、法事をいとなむことになり、山寨では大いに銭財をつかって準備をいそいだ。その日が近づくと忠義堂の前には長旛を四流立て、堂上には三層の高い台を組み、堂内には七宝づくりの三清の聖像を安置し、その両側には二十八宿・十二宮辰、祭るべきいっさいの星官・真宰(造物主)を祀り、堂外には祭壇を守る崔・鄧・竇の神将を立てつらねた。
駒田信二『水滸伝』中 中国古典文学全集11 平凡社
当然といえばそうですが、祀るのはいわゆる道教の神々ということになります。
第七十一回 忠義堂に 石碣文を受け 梁山泊に 英雄座次に排(なら)ぶ
ちょうど七日目の(略)夜の三更ごろ、とつぜん天上に絹を引き裂くようなひびきがきこえた。ちょうど、西北、乾(いぬい)の方角の天文(天上に通ずる門)のあたりであった。一同が見れば、それは両端が尖って中央がひらいた、直立した金の盤のようで、天門開(天門ひらく)とか天眼開(天眼ひらく)とか呼ばれるものであった。その奥から(略)籠のような形の一塊の火の玉が転がり出し、(略)壇のほとりをひとめぐりすると、真南の地下にもぐりこんでいった。そのとき天眼はすでにとじられていた。同士たちは段をおりた。宋江はすぐ部下のものに鋤鍬で土を掘って火の玉をさがさせた。そこの地面を三尺ほど掘り下げると、一枚の碑(いしぶみ)(石碣)が出てきた。その両面には、それぞれ天書の文字がしるされていた。詩にいう。
忠義の英雄逈(はるか)に台を結ぶ
上帝に感通すまた奇なる哉
人間(じんかん)の善悪皆報いを招く
天眼何れの時か大いに開かざらん
(略)さて碑をとってこさせて見ると、その表は竜章鳳篆の蝌蚪(かと)の文字(古代文字)で、誰もわかるものはなかった。ところが同士たちのなかに、姓は何(か)、法名を玄通というものがいて、(略)いそいで碑をささげ出して何道士に見せたところ、しばらくして何道士はいった。
「この碑の表にはずっとあなたがたのお名前が彫ってあります。片側には、
替天行道
の四字、もう一方の側には、
忠義双善
の四字があって、上段はみな南北二斗の星の名、その下があなた方の号になっております。おさしつかえなければ、はじめから一つ一つ読んでさしあげましょう」
(略)宋江は聖手書生の蕭譲(しょうじょう)を呼び、黄色い紙(黄は高貴の色)にうつしとらせた。何道士は、
「表には天書三十六行があって、いずれもこれは天罡星(てんごうせい)です。裏にも天書七十二行があって、これはみな地煞星(ちさつせい)です。その下にはあなたがたのお名前がつけたしてございます」
といい、ややしばらく見つめていたが、やがて蕭譲にはじめからおわりまでずっと書き取らせていった。
駒田信二『水滸伝』中 中国古典文学全集11 平凡社

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2014-01-26
■ [筆記][武侠][唐宋]駒田信二『水滸伝』上 平凡社 
水滸伝目次
目次
引首(はしがき)
第一回
張天師 祈って瘟疫(うんえき)を禳(はら)い
洪大尉 誤って妖魔を走らす
第二回
王教頭 私(ひそ)かに延安府に走(のが)れ
九紋竜(くもんりょう) 大いに史家村を閙(さわ)がす
第三回
史大郎 夜に華陰県に走れ
魯提轄 拳もて鎮関西(ちんかんせい)
第四回
趙員外 重ねて文殊院を修め
魯知深 大いに五台山を閙(さわ)がす
第五回
小覇王 酔って銷金帳に入り
花和尚 大いに桃花村を閙(さわ)がす
第六回
九紋竜 赤松駿に剪径(おいはぎ)し、
魯智深 瓦罐寺を火焼す
第七回
花和尚 倒(さかしま)に垂楊柳を抜き
豹子頭 誤って白虎堂に入る
第八回
林教頭 滄州道に刺配せられ
魯智深 大に野猪林を閙(さわ)がす
第九回
柴進 門に天下の客を招き
林冲 洪教頭を棒打す
第十回
林教頭 風雪に山神廟へ
陸虞候 草料場を火焼す
第十一回
朱貴 水亭に号箭を施(はな)ち
林冲 雪夜梁山に上る
第十二回
梁山泊に 林冲 落草し
汴京城に 楊志 刀を売る
第十三回
急先鋒 東郭に功を争い
青面獣 北京に武を闘わす
第十四回
赤髪鬼 酔って霊官殿に臥し
晁天王 義を東渓村に認む
第十五回
呉学究 三阮に説いて撞籌(とうちゅう)し
公孫勝 七星に応じて義に娶る
第十六回
楊志 金銀担を押送し
呉用 生辰綱を智取す
第十七回
花和尚 二竜山を単打し
青面獣 宝珠寺を双奪す
第十八回
美髯公 智もて挿翅虎を穏(なだ)め
宋公明 私(ひそ)かに晁天王を放つ
第十九回
林冲 水寨に大いに火(か)を併(う)ち
晁蓋 梁山に少しく泊を奪う
第二十回
梁山泊に 義士晁蓋を尊とし
鄆城(うんじょう)県に 月夜劉唐を走らす
第二十一回
虔婆 酔って唐牛児を打ち
宋江 怒って閻婆惜を殺す
第二十二回
閻婆 大いに鄆城県を閙がし
朱仝 義もて宋公明を釈(ゆる)す
第二十三回
横海郡に 柴進賓を留め
景陽岡に 武松虎を打つ
第二十四回
王婆 賄を貪って風情を説き
鄆哥(うんか) 不(おお)いに忿(いか)って茶肆を閙がす
第二十五回
王婆 計もて西門慶を啜(そその)かし
淫婦 薬もて武大郎を鴆す
第二十六回
骨殖を偸(ぬす)みて 何球叔喪を送り
人頭を供えて 武二郎祭りを設く
第二十七回
母夜叉 孟州道に人肉を売り
武都頭 十字坡に張青に遇う
第二十八回
武松 威もて安平寨に鎮(おも)く
施恩 義もて快活林を奪う
第二十九回
施恩 重ねて孟州道に覇たり
武松 酔って蒋門神を打つ
第三十回
施恩 三たび死囚牢に入り
武松 大いに飛電(ママ)浦(ひうんぼ)を閙がす*1
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*1:本文では「飛雲浦」