蜀犬 日に吠ゆ

2017-06-11

[][][]それ町、完結~~石黒正数『それでも町は廻っている』少年画報社 19:35 はてなブックマーク - それ町、完結~~石黒正数『それでも町は廻っている』少年画報社 - 蜀犬 日に吠ゆ

 完結からどんだけ経っているのか、、、。とにかく、全巻読みましたよ!(たぶん*1

 回覧板だけ買っていましたが、こちらもこれから読みます。


 実を言いますと、15巻と16巻(完結)を続けざまに読んだので、いろんな感情が同時に湧いてきてまとまりません。しかも前まで読んだ話の記憶が曖昧、、、。

 とりあえず、日常とSFを織り交ぜて現実に着地してきたところでの、しずかちゃんの3コマは、すごく共感できたので良かったです。

で、最後のコマ*2

f:id:mori-tahyoue:20170611193313j:image

 感無量。

*1:当然のように昔のコミックは散逸しているからです

*2:ラパーをはずした裏表紙

2017-05-14

[][][]何晏と夏のがまん大会~~『世説新語』中国古典文学大系 平凡社 17:07 はてなブックマーク - 何晏と夏のがまん大会~~『世説新語』中国古典文学大系 平凡社 - 蜀犬 日に吠ゆ

 魏の明帝(曹叡)によるパワハラ

http://katawareboshi01.g.hatena.ne.jp/mori-tahyoue/20170226/1488111328

 の続き。『世説新語』が無事に見つかったので書き出しておきます。

下巻 容止篇第十四

 二 何平叔*1は姿が美しく、顔の色も抜けるほど白かった。魏の明帝*2は、かれが白粉をつけているのではないかと疑い、夏の盛りに熱い湯漬けの麥并(もち)*3を食べさせてみた。たべ終わったあと、大汗が出てきたので、朱衣で顔をふいたが、彼の顔はいよいよ白くさえわたった。*4

『世説新語・顔氏家訓』中国古典文学大系 平凡社

 影山先生が「タンメン」と訳したところは、文学大系では「湯漬けのもち」となっています。「麥并」でも「餅」でも、小麦粉をこねた食品ですし、「湯」は味付きスープのこと(タンメンのタン)です。しかし、タンメンというとこちらはタンメンを想像してしまいます。もっと「すいとん」よりだったのではないかなあ、と個人的には思いました。

 何晏が宮中に暮らしていた話も、『世説新語』にあります。何晏の父は何進(大将軍)。母は尹氏(いんし)でしたが、何進の死後は魏武帝(曹操)の妾になっておりました。連れ子の何晏もまた七歳までは宮中で暮らした訳です。なので何平叔(平民のおじさん)。ちょっと気になるのは、何晏(195生)、曹叡(205生)なので、『世説新語』夙恵篇の「七歳で家に帰った」が本当ならば、宮中でともに育ったと言う部分にはずれがあるはず。何晏はその後も宮廷をウロチョロしていたというのも十分あり得る話ですけど。

*1:原注:何晏。言語篇一四節に見える。

*2:曹叡(言語篇一三節)。魏第二代の天子

*3:むぎへんに并で一文字

*4:劉孝標の注『魏略』に何晏のことを述べて「粉帛(『魏志』何晏伝注では粉白)手より去らず、行歩して影を顧みる」とあるのを引き、何晏は化粧していたという。かつ何晏は明帝とともに宮中に育ったのであるから、このような実験の必要はないと述べている。

2017-05-03

[][][]聖賢の道、いざ行かん~~中田勝『王陽明靖乱録』明徳出版社 22:24 はてなブックマーク - 聖賢の道、いざ行かん~~中田勝『王陽明靖乱録』明徳出版社 - 蜀犬 日に吠ゆ

 そういえば、書き留めておかなかったので、目次を示しておきます。

 父である龍山公の逸話から始まり、王陽明の一代記を記す靖乱録は、史実に沿った出来映えだということで、王陽明の(「素晴らしい」)生涯を私はこれで学んでおります。

 王陽明の「山中の賊を破るは易し、心中の賊を破るは難し」という名言を生んだ、寧王宸濠を鎮圧するお話です。もちろん、勝利の後には皇帝の側にいる奸臣に妬まれて苦労します。やっぱし、中国はすげえ。

 五溺(若いころ、任侠、辞章、騎射、神仙、仏教に耽溺した)あたりの逸話がないのが不満です。

王陽明靖乱録 目次

  • 凡例
  • 解説
    • 一、明朝前後の社会生活の特徴 …  一一
    • 二、『靖乱録』の主人公と編者 …  一二
    • 三、解題ならびに原本、和刻本、海外版 …  一四
    • 四、『靖乱録』の組み立て …  一六
    • 五、王陽明の足跡と『靖乱録』 …  一八
    • 六、『靖乱録』の出来映え … 一九
    • 附録
  • 本文
    • 一、陽明学は孔子学の正伝にして、「致良知」を家法とする … 二七
      • 1 王陽明の出身県 …  二七
      • 2 道学の二字について …  二八
      • 3 上代の学問について …  二八
      • 4 漢代の学問について …  三〇
      • 5 唐代の学問について …  三〇
      • 6 宋代の学問について …  三一
      • 7 元代並びに明代の学問について …  三一
      • 8 「致良知」は陽明学の神髄 …  三一
    • 二、父の逸話と奇話、並びに王陽明の誕生と幼年時代の逸話 …  三三
      • 1 父の六歳の時の逸話 …  三三
      • 2 父の七歳の時の逸話 …  三四
      • 3 父は十一歳にして詩文を作る …  三五
      • 4 塾師、少年龍山公に驚嘆する …  三六
      • 5 少年龍山公の剛胆と沈着 …  三七
      • 6 龍山公の結婚と王陽明の誕生 …  三八
      • 7 王陽明の幼年時代の不思議な話 …  三八
      • 8 守仁と改名後、祖父の書を朗誦 …  三九
      • 9 話は再び龍山公にまつわる奇話 …  三九
    • 三、少年時代の王陽明の逸話と勉学の有様 …  四一
      • 1 十一歳、金山寺・蔽月山房の詩を作る …  四一
      • 2 十二歳、専心誦読するを肯ぜず …  四三
      • 3 天下第一党の人は誰か …  四四
      • 4 十二歳、麻衣神相に出会い発憤 …  四五
      • 5 十三歳、実母の死と継母の話 …  四六
      • 6 十四歳、兵書の研究に志す …  四八
      • 7 十五歳、朝廷に上奏し盗賊討伐を謀る …  四九
    • 四、王陽明の孝心と聖学に立ち返るまでの諸学考究の有様 …  五〇
      • 1 十七歳、結婚と無為道者との対面 …  五〇
      • 2 書を学び、書法大いに進む …  五二
      • 3 十八歳、聖賢たらんと志す …  五三
      • 4 祖父竹軒翁死去 …  五三
      • 5 二十一歳、孫熢・胡世寧と共に郷試に合格 …  五四
      • 6 恥じるの意味について …  五五
      • 7 戦略を学ばんと志す …  五五
      • 8 進士の試験に合格 …  五六
      • 9 山道にて落馬し吐血 …  五七
      • 10 王越の子孫より家宝の剣を贈らる …  五七
      • 11 国境守備の八事を上書する …  五八
      • 12 名裁判官とほめそやされる … 五九
      • 13 三十歳、神仙の学に志す …  五九
        • 道士蔡との出会い
        • 山頂に一人の老道士を訪ねる
      • 14 三十一歳、室を陽明洞に築く …  六二
        • 陽明洞の景観と号のいわれ
        • 陽明洞にて予知力発揮
        • 本当の学問について悟る
      • 15 三十二歳、西湖に転居する …  六六
        • 西湖と由緒ある諸寺
        • 見ざる聞かざる言わざること三年の禅僧を説破する
        • 朱子学を学び陽明学開眼の緒を得る
      • 16 三十三歳、山東省の郷試を担当 …  七二
      • 17 九月、武官試験の担当者として北京に着任 …  七三
      • 18 三十四歳、朝廷に在っては宦官劉瑾が政権を壟断
    • 五、王陽明、宦官劉瑾の逆鱗に触れて、龍場駅へ流される … 七五
      • 1 三十五歳、上奏文を奉る …  七五
        • 戴銑および薄彦徽らの上奏文
        • 王陽明の上奏文
        • 劉瑾逆上し、王陽明を投獄する
        • この父にしてこの子あり
      • 2 三十六歳、謫地龍場へ向かう … 七八
        • 劉瑾の刺客に捕らえらるるも九死に一生を得る
        • 逃れて閩界(福建省の北)に至る
        • 一難去ってまた一難―虎穴に眠る―
        • 十七歳の時に、対談した無為道者と再会
        • 婁一斎、王陽明の父が南京に居るを告げる
        • 父子再会の喜びは、枯木に花咲くがごとし
      • 3 三十七歳、龍場駅で学問とは何かを体得 … 九四
        • 荒廃した龍場駅と、素朴な先住者
        • 祈福の犠牲より危うく逃れる
        • 蛮地の人と王陽明の交誼
        • 父子再会の後難と陽明学の曙光
        • 格物致知の解釈
        • 宣慰使の贈り物を退け、夷人の敬愛を受く
      • 4 三十八歳、陽明学の教説の知行合一を提唱する … 一〇一
      • 5 三十九歳、宦官劉瑾失脚 … 一〇二
        • 忠臣の諸臣再び世に出る
        • 廬陵県の知県に昇進し出立する、従学者多数
        • 廬陵の民心一変
        • 城中の失火を天に祈り鎮火する
        • 冬、宮中に参内、十二月、南京の刑部主事に昇る
      • 6 四十歳、方叔賢入門 … 一〇六
      • 7 四十一歳、従学者更に増加 … 一〇七
        • 考功司郎中に昇進と門人の養成
        • 十二月、太僕寺少卿に昇進、門人と随地講学
      • 8 四十三歳四月、鴻臚寺卿に昇進し出発 … 一〇九
      • 9 四十四歳、帰省の願い許されず … 一一〇
    • 六、四十六歳、横水・桶岡、浰頭の諸賊平定と治政 …  一一一
      • 1 流賊と遭遇、並びに流民の救済 …  一一一
      • 2 十家牌法の実施と民兵の調練 …  一一二
      • 3 漳南地方の賊党平定 …  一一四
        • 王陽明の軍団指揮
        • 行台に時雨堂と命名
        • 軍律
        • 賞罰権、任務遂行裁量権の上申と役所の新設を願い出る
        • 願い出の裁許と、加俸のこと
      • 4 南嶺の三賊党首に対する軍略 …  一二一
        • 三賊党首の跳梁
        • 賊首、謝志珊を討つが最上の策
      • 5 賊首謝志珊討伐の苦心 …  一二三
        • 第一段階、賊首池仲容への策
        • 横水の賊首、謝志珊への布陣
        • 王陽明出陣の苦心と講学
        • 敵への内通者を改心させる
        • 斥候の活躍と夜に軍を進める
        • 特攻隊の編成
        • 全軍総攻撃
        • 謝志珊の敗走
        • 官軍、続々と横水に集結
        • 諸将、桶岡攻略の日を心配するが、王陽明は動ぜず策を練る
        • 桶岡のスパイを帰順させ、横水の地利を探る
        • 横水の謝志珊の残党を一掃
        • 謝志珊の刑死と賊党の交友観
      • 6 『靖乱録』の編纂史料は … 一三八
      • 7 賊首藍天鳳並びに池仲容へ帰順勧告 … 一四〇
        • 桶岡の賊首、藍天鳳へ帰順勧告
        • 浰頭の賊首池仲容三兄弟と豪族三人の争い
        • 豪族三人、招きに応じて奉公を訳す
        • 賊首池仲容の動搖と、王陽明の妙計
      • 8 賊首藍天鳳とその一党を平定 … 一四五
        • 藍天鳳の動搖と去就の会議
        • 王陽明、和戦両面策を取る
        • 王陽明の傭兵に桶岡の賊は狼狽
        • 桶岡の賊全滅、賊首藍天鳳は投身自殺
      • 9 横水、桶岡の戦勝報告と県治の上奏 … 一四九
        • 参将史春、王陽明に舌を捲く
        • 住民より神に祭られる
        • 治政に心を砕き、新しい県の創建を上奏
      • 10 浰頭の賊首池仲容、王陽明の策略にて遂に砦を出る … 一五二
        • 王陽明は砦の賊に備えて、仲容を詰問する
        • 池仲容の一喜一憂
        • 王陽明、偽りに義民廬珂、鄭志高、陳英の三人を収監
        • 池仲容の弟、仲安の歓喜
        • 池仲容の胸中
        • 王陽明、収監の義民廬珂らの部下を集結し命を授ける
        • 賊首仲容、遂に砦を出て王陽明の本陣に出向する
        • 仲容の一行、歓待を浮く
        • 王陽明は仲容の、随員九三人の氏名を掌握
        • 仲容は越年し、随員は帰るを忘る
    • 七、賊首池仲容を誅殺、そのその後の治政と講学 …  一六八
      • 1 池仲容の誅殺 …  一六八
        • 元日午後、仲容再び暇を乞う
        • 仲容を誅殺せよとの密命発せらる
        • 数々の恩賞品に仲容の一党、目を見張る
        • 奏楽して恩賞品を与える
        • 主義郲文の輩下、仲容の従者八十五人を誅殺す
        • 池仲容、罪に服し八人と共に刑を受ける
        • 心労一時に発す
      • 2 三浰の残党平定とその後の治政 … 一七八
        • 広東、江西より賊巣を突く
        • 巣窟に拠る残党の油断と動搖
        • 官軍殺到
        • 池仲容の弟ら死す
        • 賊に従属の二百余人を特赦
        • 戦勝報告と県治創設の上奏、並びに王陽明の昇進
      • 3 王陽明主従の講学 … 百八十六
        • 王陽明と高弟徐愛の編著書
    • 八、宸濠の乱平定における王陽明の知謀と人々の忠心 …  一八八
      • 1 宸濠の遠祖と出生の秘密 … 百八十八
        • 宸濠の遠祖について
        • 宸濠出生の秘密
        • 宸濠の人となりと所業
      • 2 宸濠の野望、明朝を窺う … 一九二
        • 宸濠の専横
        • 宸濠の陰謀とその徒党
        • 王瓊の賢察と王陽明の動向
        • 冀元亨、陽明学を宸濠に講ぜんとするも失敗に終わる
        • 宸濠の家臣にも忠臣あり
        • 宸濠の妃、真心こめて諫める
        • 宸濠の反逆、急を加える
        • 王瓊の必死の捜査と宸濠の糊塗
        • 巡撫孫熢の上奏文、尽く宸濠に奪われる
        • 太監張忠、天子に宸濠謀反のことをほのめかす
        • 優人小劉、天子に濠の専横を告発
        • 武宗皇帝並びに諸臣の動き
      • 3 寧王宸濠、謀反に走る … 二〇七
        • 濠の服心、林華は陰謀露見を急報
        • 林華の急報に宸濠は謀反を決意する
        • 寧王宸濠、挙兵の詭弁
        • 巡撫孫熢と按察副使許逵の忠節
        • 王陽明、遜・許二公を痛んで詩を作る
        • 寧王宸濠の反軍、七万余人
      • 4 宸濠決起の難より王陽明逃る … 二一五
        • 随員の勅印を忘れるが幸いとなる
        • 王陽明の第一声、寧王反せり
        • 宸濠の追手より必死の逃走
        • 宸濠、大魚(王陽明)を逸する
        • 王陽明、宸濠の策を分析
        • 王陽明、決戦場を想定
      • 5 王陽明、宸濠の反乱を上奏して王師を結集する … 二二三
        • 濠の反乱を上奏、吉安の府知事伍文定の忠心
        • 王陽明の神経作戦
        • 王陽明の作戦の虚実と患者の駆使
        • 宸濠、王陽明の計略に落つ
        • 宸濠、王陽明を帰順させんと謀るも果さず
        • 王陽明の上奏文と兵略の要点
      • 6 寧王宸濠の反乱軍侵攻
        • 知県劉源清、馬津と駅丞孫天佑の応戦
        • 宸濠の大軍、南昌城を発し婁妃も随行する
        • 宸濠乗船の時、王以方を斬り犠牲に供う
        • 安慶城の楊鋭、宸濠の大軍に立ちはだかる
        • 楊鋭は反乱の首領宸濠をののしる
        • 楊鋭死闘、宸濠の大軍を釘づけにする
        • 宸濠はいらだって船頭を切る
      • 7 王陽明、劣勢の官軍を率いて宸濠の大軍に激突 … 二四二
        • 安慶城の死闘に対する陽明の作戦
        • 王陽明、病身をおして陣頭に立つ
        • 王陽明の知略、軍律を高める
        • 王陽明、宸濠の居城・南昌城を突く
        • 南昌城落城
        • 王陽明、宸濠戦は野戦と説く
        • 王陽明の作戦は奇襲・正攻の両面
        • 王陽明の宣撫、布告文
        • 鄱陽湖上、王陽明緒戦を飾る
        • 九江、南康、奪回作戦
        • 鄱陽湖上、逆風のため中盤戦苦戦に立つ
        • 王陽明の叱咤、官兵は鬼神のごとく戦う
        • 宸濠の軍船に、王陽明軍の官軍は火攻の計にて殺到
      • 8 王陽明、寧王宸濠を捕う … 二六二
        • 婁妃の入水と宸濠の悔い
        • 陽明の密計、宸濠を捕う
        • 宸濠の一族郎党を一網打尽
        • 賢妃の墓とその由来
        • 王陽明、輩下の諸将を祝す
        • 南康、九江を奪回
        • 鄱陽の戦勝は王陽明、軍略の妙
        • 南昌城、王陽明の入城に湧く
        • 朝廷への戦勝報告
      • 9 武宗皇帝の親征と諸高官の野望 … 二七一
        • 王陽明の上奏文と兵部尚書王瓊の対策
        • 王瓊の献策と朝廷の対応
        • 諸高官、武宗皇帝の親征を謀る
        • 王陽明、宸濠を護送して南昌を発する
        • 諸高官、武宗に宸濠の皇帝の手による捕縛を奏す
        • 宸濠を釈放せよとする命令と王陽明
        • 使者来るも宸濠を釈放せず
        • 張永の説得により陽明は宸濠を渡す
        • 門人冀元亨捕らわる
        • 王陽明、三高官の非礼を正す
        • 三高官、王陽明を挑発
        • 三高官の軍兵、陽明の人柄に傾倒
        • 三高官の軍兵、帰還を願う
        • 三高官、王陽明に弓矢を挑み敗退
        • 北軍の士、王陽明を称賛
        • 三高官、撤収に際しての暴虐
        • 三高官と武宗皇帝、景勝の地を遊覧
        • 三高官の王陽明讒言と高官張永の忠心
    • 九、王陽明、武宗皇帝側近の策謀に苦しむも悠然と講学 …  二九〇
      • 1 許泰ら三高官は偽勅旨にて王陽明を召還 …  二九〇
      • 2 三高官、執拗に王陽明を王陽明を武宗皇帝へ讒訴 …  二九一
      • 3 王陽明の召還と張永の急報 …  二九二
      • 4 張忠の偽旨のため王陽明は拝謁を拒まる 二九二
      • 5 王陽明、進退極まる …  二九三
      • 6 太監張永の忠心、陽明の危機を救う …  二九五
      • 7 羅整庵少宰、王陽明に感服する …  二九六
      • 8 王陽明、宸濠大乱平定の功を高官に譲る … 二九七
      • 9 殉難者冀元亨 … 二九九
      • 10 王陽明、殖産貿易を奨励 … 二九九
      • 11 王銀入門時の逸話、並びに宸濠らの受刑 … 三〇〇
    • 一〇、陽明学への嫉視と王陽明主従の講学 …三〇二
      • 1 王陽明、五十歳の時の話 … 三〇二
        • 武宗皇帝の崩御と世宗皇帝の即位
        • 王陽明父子の再会と感激
        • 父、誕生日に朝廷より賀詞を受く
        • 山水の間の講学と王陽明の昇進
      • 2 王陽明、五十一歳の時の話 … 三〇六
        • 父の死去と葬儀
        • 王陽明、再び上奏して爵位を辞退
        • 高官の迫害に屈せず講学
      • 3 王陽明、五十三歳の時の話 … 三〇八
        • 従吾道人、入門時の逸話
        • 南大吉、稽山書院を開き、王陽明これを主宰する
      • 4 王陽明、五十四歳の時の話 … 三一一
        • 陽明書院を門人建てる
      • 5 王陽明、五十五歳の時の話 … 三一二
        • 復古書院を門人鄒守益が建立
        • 南大吉の講学と席書の王陽明推薦
    • 一一、王陽明、最後の軍旅と長逝、没後の孔子廟への従祀 … 三一三
      • 1 王陽明、五十六歳の時の話 三一三
        • 九月、思・田州の賊党討伐へ出征
        • 反乱の二党目を王陽明諭す
      • 2 王陽明、五十七歳の時の話 …  三一五
        • 反乱のに頭目帰順
        • 八寨、断籘峡諸賊を平定
        • 夢に見た伏波将軍の廟へ参詣
        • 思・田の学校を興す
        • 心労が重なって病い厚し
        • 王陽明の長逝と辞世の言葉
      • 3 王陽明の葬儀と祠 …  三一八
        • 士民の泣き声、天地に木霊する
        • 柩を乗せた船の不思議な話
        • 柩は家に奉じ弔問者数は日に百余人に上る
        • 王陽明の墓地
        • 墓参者数千人、御史聶豹は門人と称する
        • 陽明先生祠を巡按御史周汝貞、建立
        • 王陽明の長逝に見る十二歳の時の立志
      • 4 王陽明、孔子廟へ従祀 …  三二三
        • 致良知は陽明学の神髄骨格
        • 実学は陽明学の特色
  • あとがき
  • 索引
中田勝『王陽明靖乱録』明徳出版社
王陽明靖乱録 (中国古典新書 続編 9)

王陽明靖乱録 (中国古典新書 続編 9)

2017-02-26

[][][]パワハラin 三国志~~影山輝國『『論語』』中公選書 21:15 はてなブックマーク - パワハラin 三国志~~影山輝國『『論語』』中公選書 - 蜀犬 日に吠ゆ

 魏の明帝、曹叡が何晏にパワハラした話。

 畏友影山*1の本を読んでいたら、面白い逸話があったのでメモ。

 『世説新語』はただいま所在不明なので、もとの話を確認できません。悲しい。「タンメン」ってどこからでてきたのか。

 ここで何晏について、一言しておこう。五感末期の皇帝である霊帝の皇后は何皇后という。皇后の兄の大将軍何進は、外戚として権勢を振るった。彼は『三国志』にも登場する有名な人物であり、宦官を誅滅しようとして、かえって殺されてしまった。

 何晏はその孫にあたる人物である。何晏の父、何咸は早く死に、母の尹氏(いんし)は魏の曹操の妾となったため、何晏も一緒に曹操に引き取られて、宮中で養育された。やがて曹操と母尹氏とのあいだに金郷公主が生まれると、何晏はこの同母の妹を自分の妻に迎えたともいわれる。

 彼はダンディなナルシストで、つねに白粉(おしろい)を手放さず、歩くときは自分の影を振り返って眺めたという(『三国志』「魏書」注)。白粉をつけなくとも彼の肌はぬけるように白かったらしく、魏の明帝は何晏の顔色が白いのは白粉のせいではないかと疑い、夏の暑い日に、熱いタンメンを食べさせた。何晏は大汗をかいて、それを赤い衣で拭(ぬぐ)うと、顔色はますます白く冴えわたったと伝えられる(『世説新語』容止篇)。また、女装癖もあったといわれている(『宋書』五行志一)。

影山輝國『『論語』』中公選書

 これで思い出したのは、織田信長が弥助(モザンビーク出身の黒人武将)を見たときに身体を洗わせた話です。何晏はいちおう貴顕の立場なので、いきなりごしごしこするわけにはいかなかったのでしょうけれども、暑い盛りにタンメンを食べさせるというのは、おかしな話ですよね。どんな顔して席に着き、運ばれてきたタンメンに何を思ったのでしょうか。

*1:高島俊男先生がいつも畏友影山輝國と呼ぶのでこう記します。

2017-02-05

[]北杜夫『幽霊 さびしい王様』新潮現代文学49 新潮社 21:27 はてなブックマーク - 北杜夫『幽霊 さびしい王様』新潮現代文学49 新潮社 - 蜀犬 日に吠ゆ

 「さびしい王様」を、久しぶりに読みました。大部昔に読んだような気がしていましたが、ちっとも覚えていなかったので新鮮な気分で読めます。アシモフ「黒後家蜘蛛」なども、けっこう何度も楽しめるのですよね。頭悪い人ほど、ミステリに向いている。

 閑話休題(それはさておき)、さびしい王様のおぼろげな記憶は、王様という役割の窮屈さをあらわした話という感じで、あとは時事ネタ。再読しても、そのことはあまり変わりませんでした。でも、精読すると印象は違うのかもしれないぞ、というふうに感じます。

新潮現代文学 49 幽霊 さびしい王様

新潮現代文学 49 幽霊 さびしい王様

(この書影、アマゾンですが、馬鹿にしていると思います。No Imageでいいのに。)

 以下、感想。

 これは、「嘘とすれ違い」話であるように思いました。

 前半部分、 王様を操り人形として、石油の利権を手中に収めて私腹を肥やす総理大臣、という舞台設定が、すでに「単純化された世界」です。総理大臣は、王様に嘘八百を並べ立て、実権を掌握します。王様は、総理大臣の忠誠を信じたために自分の本心を押し隠して嘘にあわせて嘘をつきます。そうして王宮の誰もが、嘘で嘘を隠し続ける茶番を演じることになります。

 中盤は、嘘の出所がばらばらになります。革命政府、革命軍に便乗しようとする高官、亡命した総理大臣は、自分たちの嘘と、他人の嘘に振り回されつづけます。

 後半は、流離の王の物語。王は、王であることを棄ててはじめて「自分らしさ」を取り戻す、というのであれば単純なのですが、そうはいきません。アッシュア地方の人々は、亡命した王の言葉にいちいち疑心暗鬼になります。チャレンジャー教授は、話が通じません。むしろ、言葉がほとんど通じないガーツガツ(大食いバトルのライバル)とのほうが、忌憚のない関係を築けたくらい。

 どうしてこんなに話が通じないのでしょう。おそらく王様は「無知」、総理大臣は「我利」のためなのでしょう。そういうふうに書いてあるのでしょうけれども。しかし、それだけではないような気もするのです。

 また、読み返す。

 

さびしい王様
  • 第一の前がき
  • 第二の前がき
  • 第三の前がき
  • 第四の前がき
  • 第五の前がき
  • 第六の前がき
  • 第一章 王様は目覚められる
  • 第二章 真相ということについて
  • 第三章 王様の父君
  • 第四章 残された王子
  • 第五章 大サイン学について
  • 第六章 王様にもロマンスがある
  • 第七章 オレンジからオッパイへ
  • 第八章 呼鈴女登場
  • 第九章 革命軍との攻防
  • 第十章 複雑な逃避行
  • 第十一章 亡命余話
  • 第十二章 アッシュア地方へ
  • 第十三章 役人と間諜
  • 第十四章 ふしぎなハッとする少女
  • 第十五章 革命その後
  • 第十六章 失望と混乱
  • 第十七章 あちこちで深まる謎
  • 第十八章 超の好きな気違い博士
  • 第十九章 いよいよ終章の前の章
  • 第二十章 暗黒のなかの終末
  • 第一のあとがき
  • 第二のあとがき
  • 第三のあとがき
  • 第四のあとがき
  • 第五のあとがき
  • 第六のあとがき
北杜夫「さびしい王様」新潮社

2017-01-14

[][]久遠の法、ブッダの授記~~『ほんとうの法華経』筑摩新書 21:14 はてなブックマーク - 久遠の法、ブッダの授記~~『ほんとうの法華経』筑摩新書 - 蜀犬 日に吠ゆ

 南無。

 法華経の岩波文庫に『サンスクリット原典現代語訳 法華経』が出版された記念の対談。

 同じ岩波文庫で出されている『法華経』は旧版ということになるのでしょうか?

 法華経は、とりあえず、ざっと目を通したことはありますが読んだというには程遠い、内容もまったく頭に入っていない状態であったため、こうした入門書はありがたいことでございます。南無。

 大乗仏教は、小乗を否定するのではなくてそれを包含しようとしていたこと、法華経の断章が記述された時は、仏教といえばのちの上座部仏教であり、法華経集団はそれに配慮しながら経典を捏造してゆく(とは書いていませんが)あたりの話はずいぶんためになりました。

 提婆達多(ダイバダッタ、デーヴァダッタ)は、キリスト教でいえばイスカリオテのユダに匹敵する人物ですが、新約聖書には採られなかった(裏切り者のユダを使徒とする)「ユダによる福音書」がありますように、デーヴァダッタ仏教団が存在したというのは興味深く感じました。法顕や玄奘が記しているそうで、ということは第3回、第4回の有名な仏典結集をくぐり抜けているということで、インドの仏教界やヒンドゥーとも同時代に、どのような形で存続していたのか、興味を持ちました。ブッダに公然と反抗したデーヴァダッタを、法華経では「未来において授記する(現世では授記しない)が未来に救われる」としているわけで、法顕や玄奘がどのような判断をしているのか、『仏国記』『大唐西域記』を読まないといけないのかなあ。


ほんとうの法華経 目次
The Lotus Sutra in the True Sence
  • まえがき 橋爪大三郎 013
  • 序 015
  • 法華経の基礎知識 017
    • 法華経はなぜ、「最高の経典」か
    • 経典全体の中での法華経
    • 釈尊を「神格化」
    • 法華経の評価
    • 経典とはなにか
    • 梵天勧請
    • 釈尊は字が書けたか
    • なぜ口伝なのか
    • 如是我聞
    • ハディースと仏典
    • 小乗と大乗
    • 大乗仏教の始まり
    • 法華経のサンスクリット原典
    • 貝葉の写本
    • 写本の発見
    • ケルン・南条本
    • 鳩摩羅什訳
    • 原典を参照する利点
    • 漢訳とサンスクリット
    • これまでの法華経役
  • 法華経の構成 049
    • 会座とはなにか
    • 一二五〇人の弟子
    • そのほかの聴衆
    • 男女の別
    • ほかのブッダ
    • 菩薩たち
    • 会座の転換
    • 教えはいつ説かれた
    • 不在の弟子
    • おもな菩薩たち
    • 弥勒菩薩
    • 章の構成
    • 口伝か文字か
    • 迹門と本門
    • 会座による区分
    • それ以外の区分
  • 第一章 序品(第一) 078
    • 瞑想中の天上の花と大地の
    • 無数の仏国土を照らす
    • 何の前触れか
    • 奇蹟と神通力
    • 行き過ぎた布施
    • 文字通り信じるのか
    • ミリンダ王の疑問
    • 二つの法華経
    • 差別思想と大乗経典
    • 宗派の関係
  • 第二章 方便品(第二) 094
    • 方便品とは
    • 過去世
    • 因と縁
    • 声聞と菩薩
    • 方便
    • さまざまな経典
    • 法華経を超える立場?
    • 密教はどう危険か
    • 日本仏教にからみつく密教
    • 十如是
    • 声聞も菩薩である
    • 掛詞としての「菩薩のための教え」
    • 二乗と”真の菩薩”
  • 第三章 譬喩品(第三) 123
    • 授記
    • 授記の起こり
    • 授記という形式の方便
    • 今”””ここで””このわが身”で
    • 声聞が授記を受ける
    • 火宅の譬え
    • 三一権実論争
    • 玩具の車と本物の車
  • 第四章 信解品(第四) 138
    • 信解とは
    • 四人の声聞たち
    • 資産家の貧しい息子
    • 四人の声聞への授記
    • 利子について
    • 聖書の放蕩息子
    • 長者窮子のパワー
    • 大乗教団はどこから
    • 菩薩の再定義
    • 声聞の修行と菩薩の修行
  • ”真の声聞”は菩薩
    • なぜはじめから菩薩なのか
    • 仏の子と神の子

--

  • 第五章 薬草喩品(第五) 168
    • 薬草の譬え
    • 聖書のたとえと、法華経の譬え
    • 世間の意味すること
  • 第六章 授記品(第六) 174
    • 四大声聞
    • 劫について
    • 仏国土は平坦
    • 仏国土はどんな場所か
    • 仏国土の構造
    • 仏国土と極楽浄土
    • 授記の革新性
    • 授記と仏国土
    • ブッダが菩薩行をする
  • 第七章 化城喩品(第七) 193
    • 大通智勝仏
    • 巨大な数
    • 大通智勝仏と法華経
    • 大ブラフマー神
    • アスラたち
    • 現在他方仏
    • 釈迦仏が中心
    • 釈尊と仏国土
    • 蜃気楼の譬え
    • 一神教との違い
    • 絶対者は神か、人間か
    • 殺生について
  • 第八章 五百弟子授記品(第八) 216
    • 衣裏珠の譬え
  • 第九章 授学無学人記品
    • 法を語ることが重要
    • 声聞と法華経信者との争い
    • 女性のいない仏国土
    • 無量の三千大千世界
    • 同じ名前のブッダ
  • 第十章 法師品(第十) 229
    • 善男子・善女人
    • 経巻崇拝
    • 文書化する技術の存在
    • 法と人の一体性
    • 如来の全身はこの経に
    • 法華経を受持する人は如来使
    • 衣・座・室の三軌
  • 第一一章前半 見宝塔品(第十一) 241
    • 宝塔の出現
    • ストゥーパと法華経
    • 多宝如来はミイラか?
    • 六難九易
  • 第一一章後半 提婆達多品(第十二) 251
    • デーヴァダッタへの授記
    • デーヴァダッタは極悪人か
    • デーヴァダッタの名誉回復
    • 極端な布施
    • 二十中劫の寿命
    • 変成男子
    • 龍(ナーガ)とは
    • 輪廻と性別
    • 極楽往生と性別
    • 輪廻の内実とは
    • 変成男子・再論
  • 第一二章 勧持品(第十三) 268
    • 女性への授記
    • 迫害を忍ぶ
  • 第一三章 安楽行品(第十四) 272
    • 権力者に近づくな
    • カースト間交際に関する規定
    • 分け隔てなく教えを説け
    • 法華経の論理と一貫せず
    • 安楽行品への違和感
    • 世間体を気にする教団
    • 在家者の振る舞い
    • 「四つの在り方」の残り三つ
    • 旃陀羅が子、日蓮
    • 批判的に読むべし
    • 髻中明珠の譬え
  • 第一四章 従地涌出品(第十五) 284
    • 滅後に法を弘めるのは誰か
    • 地涌の菩薩
    • なぜ、大勢なのか
    • 四人の菩薩
    • 大菩薩の疑問
    • 時間のパラドックス
    • ひと目で菩薩とわかるのか
    • 弥勒菩薩はどこに?
    • 弥勒菩薩は外来神?
  • 第一五章 如来寿量品(第十六) 299
    • 三度懇請してやまず
    • 遥かな過去の覚り
    • 永遠の菩薩道
    • 燃燈仏と釈迦仏への統一
    • 三阿僧祇劫と二種の塵点劫
    • 久遠のブッダも寿命があるか?
    • 父と子のようなものか
    • ブッダの身体
    • 久遠のブッダは、釈迦仏か
    • キリスト仮幻説とは逆?
    • 釈尊の本体とは?
    • 毘盧遮那仏との違い
    • 法身とは
    • 法華経でブッダに出会う
    • 久遠実成仏と法華経
    • 菩薩行の逆転
  • 第一六章 分別功徳品(第十七) 330
    • 如来の寿命の長さの功徳
    • デイゴの花
    • 智慧波羅蜜
    • 釈迦仏の寿命
    • ゆるぎなく信じる
    • 声聞への供養も必要ない?
    • 法華経のPRが大事
    • 自利と利他
    • 経典の書写
    • 誰もが法華経を読めたのか
    • サンスクリット以外の言語
    • バラモン教復興と法華経
    • ストゥーパと精舎
    • 如来だと思いなさい
  • 第一七章 随喜功徳品 351
    • 五〇番目に聞いて喜ぶ福徳
    • 阿羅漢に導く福徳
    • 教えの伝言ゲーム
    • 文字と口伝え
    • 人間対人間の対話
    • 座席を譲り与える福徳
    • 肉体的欠点のクリア
  • 第一八章 法師功徳品(第十九) 363
    • 六根清浄
    • 清浄か正常か
    • 善悪を超える
    • 日蓮の言葉
    • 鋭敏な五感
    • 意根のはたらき
    • 百蓮華のシンボリズム
    • においにこだわる
  • 第一九章 常不軽菩薩品 379
    • 勢至菩薩の登場
    • 勢至菩薩は聞き役
    • 不軽菩薩の登場
    • 教えが衰亡する時代
    • 「軽んじない」か、「軽んじられる」か
    • 威音王仏の教え
    • 不軽菩薩のパフォーマンス
    • 仏か、菩薩か
    • 釈尊の神格化
    • 釈迦仏の菩薩行
    • それは、授記なのか
    • 地上に理想世界を
    • 法華経に先立つ確信
    • ケルン・南条本の書き換え
    • 全ての人を尊重する
    • 低いカースト
    • 平凡の中の非凡
    • 過去世の釈尊
    • 男女平等の思想
    • 入れ子構造
    • 題目と実践
  • 第二〇章 如来神力品(第二十一) 410
    • 別付嘱
    • 広長舌相
    • ”どこでも聖地”
    • 法が貴く、人が貴い
    • 聖地はあっていいのか
    • 日々の生き方に活かす
  • 第二一章 陀羅尼品(第二十六) 420
    • 陀羅尼品以下は後世の付加
    • 誰がいつ付加した?
    • なぜ付け加えたのか
    • 日蓮の法華経理解
    • 観音信仰
    • 陀羅尼が入り込む
    • 鬼子母神の母性
  • 第二二章 薬王菩薩本地品(第二十三) 430
    • 焼身自殺は布施か
    • 極楽に女性はいない
  • 第二三章 妙音菩薩品(第二十四) 434
    • ブッダの巨大化
    • 妙音菩薩の変身
  • 第二四章 観世音菩薩普門品(第二十五) 438
    • あらゆる方向に顔を向ける
    • 観音菩薩の神変
    • 男女生み分けと祖先崇拝
    • 男女平等のゆくえ
  • 第二五章 妙荘厳王本事品(第二十七) 446
    • 二人の王子による神変
    • 妙荘厳王の出家と授記
    • バラモン教と仏教
    • 善知識の重要性
  • 第二六章 普賢菩薩勧発品(第二十八) 451
    • 普賢菩薩は法華経の守護者
    • 法華経と無関係に作られた観音品
    • スリ替えの論理
    • 庇を貸して、母屋を取られる
    • 観音信仰はどこから
  • 第二十七章 嘱累品(第二十二) 458
    • 迹化と本化
    • そのほかの菩薩たち
    • 善男子・善女人
    • 何を付嘱したのか
    • 法華経を弘める菩薩たち
  • 終わりに 465
    • インド、中国で注目の観音
    • 不軽菩薩に注目した日蓮
    • 法華経の思想のとらえ方
    • 法華経の骨肉化
    • なぜそのような表現を?
    • 法華経は古びない
  • あとがき 植木雅俊 475
  • 参考文献 477
橋爪大三郎 植木雅俊『ほんとうの法華経』筑摩新書