蜀犬 日に吠ゆ

2017-06-11

[][][]それ町、完結~~石黒正数『それでも町は廻っている』少年画報社 19:35 はてなブックマーク - それ町、完結~~石黒正数『それでも町は廻っている』少年画報社 - 蜀犬 日に吠ゆ

 完結からどんだけ経っているのか、、、。とにかく、全巻読みましたよ!(たぶん*1

 回覧板だけ買っていましたが、こちらもこれから読みます。


 実を言いますと、15巻と16巻(完結)を続けざまに読んだので、いろんな感情が同時に湧いてきてまとまりません。しかも前まで読んだ話の記憶が曖昧、、、。

 とりあえず、日常とSFを織り交ぜて現実に着地してきたところでの、しずかちゃんの3コマは、すごく共感できたので良かったです。

で、最後のコマ*2

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 感無量。

*1:当然のように昔のコミックは散逸しているからです

*2:ラパーをはずした裏表紙

2013-11-06

[][][]堂々完結!~~『愛… しりそめし頃に…』12 小学館 16:57 はてなブックマーク - 堂々完結!~~『愛… しりそめし頃に…』12 小学館 - 蜀犬 日に吠ゆ

『愛しり』堂々の完結!

 「さらばトキワ荘!」エンドでないことは、現実時間軸とのずれが生じていることからわかっていましたが、じゃあ「トキワ荘の青春よ 永遠なれ!」エンドかしら。という予想をくつがえしての完結。

 「なろう、なろう、明日なろう!」エンド。うーむ。

 今回のハイライトは、新連載を予定している「オバQ」に対する編集さんの反応が良かったので赤塚氏に自慢しようとしたら「おそ松くん」のアイディアを聞かされて「今までのギャグ漫画を破壊する」宣言を受けて言葉を失う。そこへ石森氏が登場して「サイボーグ009」の構想をぶち上げる、というシーン。なんでもないアパートの廊下で時代を代表する名作が次々と発表される……

 ここまで来るとちょっとついていけませんかね。そもそも「オバQ」は藤子作品ではないです。「オバQ」を出すなら、「スタジオ・ゼロ」設立エピソードがなければ(ならないでしょう)。フィクション度が強すぎてチャンネルが合わせづらい。連載終了間際なのでいろいろつめこもうとしているのでしょうが、(よんでいるこっちは)いろいろ困ります。

 最終回の時空嵐もひどい。昭和32年に手塚先生が小学館漫画賞を受賞。それをお祝いに行くついでに昭和33年建設の東京タワーに上るというパラドクス。しかも昭和32年てまだ干されたころからの恢復期じゃないですか。学年誌で使ってもらっていたころ。多分これは昭和37年の、藤子不二雄の受賞のころをイメージしているのでしょうけれども、混ぜすぎの感が否めません。

2013-01-10

[][][][]ミリオネヤ星グルメ 21:56 はてなブックマーク - ミリオネヤ星グルメ - 蜀犬 日に吠ゆ

 二一世紀のお金持ちが食べたいもの。

 トチメンボとアカチバラチの謎は解きました。あとは、アバラカベッソンか。

 しかし、炭素の結晶にSF的にはどれほどの価値があるのか少し考えてしまいました。

 東南アフリカの「ブラディ・ダイアモンド」は、ゴロゴロしているダイアモンドがよそに売れることから生まれる悲劇です。

 ダイアモンドが銀河系全体で価値があるなら多国籍企業が放っておかないでしょう。 ワープ航法があるわけですからエネルギーコストと引き替えてもダイアモンドが遥かに高価値と言うことは、どういう事なのでしょう。むしろ新石器・縄文の「黒曜石交易」なのかと思ってしまいます。流通経路の整備が出来ていないからこうした地域差が生じるのでしょうか。

 もし地球だけでダイアモンドの価値が残されているなら、地球は移民制限と関税障壁によるガラパゴス惑星だということになります*1。……そんな感じか。

藤子・F・不二雄大全集 21エモン

藤子・F・不二雄大全集 21エモン

 『鉄腕アトム*2 *3』に、月の裏側にはダイアモンドがゴロゴロしている話があったように記憶しているのですが、アトムは手元にないので参照できません。たしか地球の古代に高度な文明が発達して月に小惑星を撃ち込み、その超高温と超高圧で人造ダイヤモンドを大量生産していたというところからはじまり、古代文明が滅んだ後、地球からは観測できない月の裏側にはダイヤがゴロゴロしていて、それをねらう盗賊団とアトムが戦うはなし。人造ダイヤモンドの大量生産くらいはできていてよさそうですが、原子力を制御できない現生人類ではエネルギーバランスがとれないのか。

*1:日本みたい

*2:アトムが活躍したのって、2013年のTOKYOでしたよね。ヒゲオヤジが、「2013年が聞いて呆れる、オレは浴衣で下駄履きしてるし、渋ガキなんてボウズですぜ」とけちをつけていましたが、現実は、エア・カーというわけにはいかなかったようです。

*3:ジェッターマルスは2014年

2012-12-19

[][][]石黒正数『それ町』1~7 少年画報社 21:45 はてなブックマーク - 石黒正数『それ町』1~7 少年画報社 - 蜀犬 日に吠ゆ

それでも町は廻っている 1 (ヤングキングコミックス)

それでも町は廻っている 1 (ヤングキングコミックス)

 読み始めることにしました。理由は、小楠公のところでSF*1要素を見かけたからです。しかし読み始めたらそれほどSFではありませんでした。

 かいつまんで言うと、女子高生がメイド喫茶(自称)でバイトする話です。

 石黒先生は微妙にディストピア志向なので日常ほのぼのを描かれても、その裏に破滅の接近を感じてしまうのが魅力でもあり、嫌悪でもあり。

 紺先輩は『ネムルバカ』→『フルット』ルートで何とかやっていくのでしょうけれど、フルットの先はどうなるの? 不安。

 歩鳥は『ネムルバカ』のあとデーモン何とかの女幹部になってしまいます*2


 作者もそれを自覚して「安定した日常もの」を始めて、それを続けているようなあとがきを書いていますが、不安でなりません。

それでも町は廻っている 2 (ヤングキングコミックス)

それでも町は廻っている 2 (ヤングキングコミックス)

それでも町は廻っている 3 (ヤングキングコミックス)

それでも町は廻っている 3 (ヤングキングコミックス)

それでも町は廻っている 4 (ヤングキングコミックス)

それでも町は廻っている 4 (ヤングキングコミックス)

それでも町は廻っている 5 (ヤングキングコミックス)

それでも町は廻っている 5 (ヤングキングコミックス)

それでも町は廻っている 6 (ヤングキングコミックス)

それでも町は廻っている 6 (ヤングキングコミックス)

それでも町は廻っている 7 (ヤングキングコミックス)

それでも町は廻っている 7 (ヤングキングコミックス)

*1:すこし・ふしぎ

*2:このルートだと鯨井先輩は下っ端のピエロ怪人になり、悪の結社の解散後に無職→やっぱりフルットルート

2012-12-15

[][][]追いつき追い越せドラえもん~~『ドラえもん』14 21:46 はてなブックマーク - 追いつき追い越せドラえもん~~『ドラえもん』14 - 蜀犬 日に吠ゆ

 14買った。

藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん: 藤子・F・不二雄大全集 第2期 (14)

藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん: 藤子・F・不二雄大全集 第2期 (14)

 面白い。

2012-11-16

[][][]手塚治虫は面白い~~『まんが トキワ荘物語』(祥伝社新書288) 20:23 はてなブックマーク - 手塚治虫は面白い~~『まんが トキワ荘物語』(祥伝社新書288) - 蜀犬 日に吠ゆ

 漫画作品の話ではなく、本人が面白い。沢山のエピソードがありますが、他の漫画家が描く手塚治虫が面白い。

 まず自画像

 トキワ荘入居は1953年ですから当時25歳。団子っ鼻を強調していますが他の人の手塚像には描かれていないので、相当なコンプレックスが周囲にも伝わっていたのかもしれません。


 藤子不二雄A(安孫子素雄)描くところの手塚先生。

 『まんが道 あすなろ編・立志編』『愛知り』あたりだと電撃が走ったり星雲をしょったりしなければ登場できない絶対唯一神手塚命(テヅカノミコト)ですが実録ものだと、、、なんだこれ。

 この満面の笑みで完全にAキャラになってしまっています。

 人格者や神々しいオーラはゼロ。

 しかしA先生の絵というのは、じっと見ているとジワジワしたユカイ感が心の中に盛り上がってきます。この手塚先生だって、手塚先生なんだろうけど、、、ハイテンションで与太を飛ばしているベレー帽のおじさんなわけで、文脈から切り離して面白い。


 寺田ヒロオ(テラさん)描くところの手塚先生。

 なんだこれ。

 いくら手塚先生でも「ワハハハハ」とか言いながら漫画を描いたりはしないと思うのですが、キャラクターの台詞を読み上げているのでしょうか? あと、三つ揃いのスーツでばしっと決めて作画もしないとおもう。テラさんの妄想力に脱帽ですが、さっきのA先生のキャラを見ているとこのくらいのことはしていてもおかしくないかと思ってしまう*1


 ふーちゃん、バカボンのパパ、水野英子、つのだじろうとなると手塚先生の話が出なくなる。後期新漫画党ですからねえ。年齢というより上京時期が大きく影響するのでしょうか。つのだ氏は東京なのだからもっと積極的になってもよさそうでしたが、縁というものなのですかね。


 永田竹丸先生は手塚先生を登場させません。

 世代的には交流がなくとも面識くらいはあったはずですし、だいたい掲載誌が手塚主宰の『COM』なのですから、こうして姿を描かないのは意図的であるとしか思えません。

 永田氏、坂本三郎氏が手塚先生の作品はともかく漫画の路線*2について行けず新漫画党と距離をおき、石森氏赤塚氏が上京してゆく*3。もちろんそれは漫画の発展のためによかったのですが、失ってしまったものに思いを馳せると贅沢ですが残念な気持ちです。絵本や児童書の分野にはこういう才能がすすめる余地がなかったのかしら。


 森安氏、よこたとくお、長谷邦夫、石ノ森も手塚先生を登場させていません*4。「トキワ荘=手塚治虫先生」の時代から「新人漫画の梁山泊」への転換期。藤子不二雄がトキワ荘に暮らしたのは1954年(昭和29)から1961年(同36)と7年間ですが、濃厚ですよね。『まんが道』を読むと半年に満たない両国じだいも濃厚ですけど。

 石森氏は手塚を描いていますよ。でも、これは単なる心象風景。




 今日のところはこのへんで。それでは皆さん、キャバ!キャバ!



 冒頭で「他の漫画家が描く手塚治虫が面白い。」といいましたが、結局「A先生が描く手塚先生が面白い」という話でした。「いいすいいす!」

 

*1:ついでに言うと、手塚先生は漫画家の地位向上のため外向きのイメージに気を遣い、写真を撮るときの服装などにも注意を払っておられたのでここはそれをふまえた演出なのかもしれません

*2:それは少年漫画全体の潮流でした

*3:くる、のでしょうけれど田舎の私の感覚ではゆく

*4:敬称略。石ノ森も石森氏ならよかったのですが、ペンネームを変えてしまったので仕方ありません。